【しつけ教室】愛犬の失敗を正してあげる方法を知ろう

犬のトレーニング法は、陽性強化と陰性強化があります。犬は怒られると、従順になりますが、だからと言って学んでいるというわけではないのです。
【しつけ教室】愛犬の失敗を正してあげる方法を知ろう

最後の更新: 11 11月, 2020

犬の失敗を正す方法は2つあると言われます。陽性強化と陰性強化です。陽性強化とはご褒美をあげる方法、陰性強化は基本的に怒鳴ったり怒る方法です。この2種類はうまく組み合わせる必要があると見解するトレーナーもいます。今日は、愛犬が失敗した時にどのように教えていけばいいかについて見ていきましょう。

犬は訓練すべき?それとも間違いを正してあげるべき?

犬は家族の一員ですので、バウンダリー(境界線)を学び、していいこと、してはいけないことについて知る必要があります。動物にとって、どのように振舞うべきかを理解するには、規律が欠かせません。

子犬の時にきちんと訓練を受けていない犬は、行動上の問題を抱えることがあります。よくある”失敗”は、庭を掘り起こす、むやみに吠える、家の中の物を壊してしまう、人や他の動物を噛む、決められた場所以外でおしっこやウンチをしてしまう、などです。

犬が正しく行動できるようにするためにもっとも大事なことは、彼らがリーダーなのではないと理解させることです。犬の祖先はオオカミだということを忘れないでください。群れを支配するオス、それに従うメスが統率しているのです。ではボスとは誰か?それは飼い主である、あなたです。

犬がもし、自分こそが支配者だと信じてしまったら、飼い主からの指示を受け入れるのは難しくなります。自分がボスだと考えているサインとして、攻撃性や望ましくない行動が現れるでしょう。これを防ぐ、または減らすためには、陽性強化や罰を使うことができます。

愛犬の間違いを正す陽性強化

この指導法は、罰に基づいているわけではなく、ご褒美をあげる方法です。陽性強化とは、犬が命令に従った時、撫でたり優しい言葉をかける、おやつやおもちゃをあげるテクニックです。

犬 失敗 正す

この過程は確かに楽しく、犬にとっても飼い主にとってもやりやすいでしょう。犬だって罰を受けるよりは、おやつをもらう方が嬉しいに決まっています。

陽性強化の利点はたくさんあり、ドッグトレーナーや獣医師に推奨されています。また、飼い主と愛犬との絆ができるでしょう。飼い主に愛され、尊重されていると感じるでしょう。過去に何らかのトラウマを抱えている犬は、素晴らしい成長を見せてくれるでしょう。

大切なのは、犬が飼い主の命令にきちんと従った時にご褒美をあげることです。きちんとできなかった時、途中までしかできなかった時は、撫でたりおやつをあげてはいけません。中途半端にあげてしまうと、なぜご褒美がもらえるかが理解できないからです。

愛犬の間違いを正す陰性強化

陰性強化を使うドッグトレーナーや飼い主はたくさんいます。この方法が有効だと信じているからです。ですが、虐待と同じだとしてこの方法を使わなくなっている人も多いようです。

犬 失敗 正す

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陰性強化法は、身体的な接触や痛みを伴う、不適切なトレーニング方法だととらえている人は多いのではないでしょうか。このテクニックは、嬉しくない刺激を与えて犬を訓練することです。練習を続け、犬が習得すれば罰を与える必要はないのです。

犬に罰を与える上で、覚えておきたいことがあります。ボクサー犬なのかヨークシャーテリアなのか、あなたの犬がどのような犬種であれ、犬が何か失敗したときに大きな声で叱るのは良い方法でありません。なぜでしょう?犬にストレスを与えているからです。そして、ストレス環境に陥った犬は、何を学んだのか(飼い主が教えようとしていること)覚えていないでしょう。

同じような状況になったとき、犬は同じように行動してしまいます。残念ながら、これは失敗と罰という負のサークルとなり、犬はトラウマを抱えるか、他のどのような命令にも注意を払えなくなってしまうでしょう。

また、犬が何か”悪いこと”をすると、飼い主が怒り、怒鳴るために犬は従順になるかもしれません。この恐れの感情からは、どうして怒られているのかを理解することはできないでしょう。

つまり、陰性強化法では、ペットの行動上の問題を改善することは難しいと言えます。何が正しくて何をしてはいけないのかを教えるのは大変なことですが、愛情と忍耐で、じっくりと教えましょう。きっと結果がでてきますよ!


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  • FAGNANI, J. P., Barrera, G., & Bentosela, M. (2016). Control inhibitorio en perros domésticos:¿qué sabemos hasta ahora? Avances En Psicología Latinoamericana. https://doi.org/10.12804/apl34.3.2016.11


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