不安感ゼロ!投げたものを取りに行く遊びを犬に教える方法

投げたものを取りに行く遊びをしていると、犬が不安になりフラストレーションへと繋がる場合もあります。ゲームに終わりがないからです。
不安感ゼロ!投げたものを取りに行く遊びを犬に教える方法

最後の更新: 15 4月, 2019

ボール、小枝、フリスビー、どうしてそんなに魅力的なのでしょう?投げるとどうして犬は必死に追いかけるのでしょうか?中には「取り憑かれたように」必死になっておもちゃを追いかける犬もいます。今日は、投げたものを取りに行く遊びを不安感を与えずに犬に教える方法を見ていきましょう。

 

ものを持って帰ってくるという習性

愛犬を連れて公園に行くなら、リードと首輪以外にも何か必要でしょう。愛犬が大好きなボールを持っていく飼い主も多いのではないでしょうか?犬は何度も繰り返してボールを追いかけたり探すことができます。飼い主であるあなたは、犬が持って帰ってくるボールを好きなように投げてあげるだけです。

投げたものを取りに行く遊びが好きなのは犬の本来の性質でしょうか?それとも草むらに落としたものを見つけるために人間がそうさせたのでしょうか?

この行動を理解するには、犬のルーツ、そして犬の持つ野生の部分を考えなくてはいけないでしょう。犬の飼いならされていない親戚である、オオカミは食料を探すために長距離を移動します。一旦獲物を見つけると、何が何でも追いかけて捕まえ、一緒に食べるために仲間の元へと戻ります。

つまり、犬がボールを見つけてあなたの元へと持って帰ってくる、という行為は、あなたとその栄光を分かち合いたいためなのです。

ボールで遊ぶ犬 投げたものを取りに行く遊び  犬 教える

犬には”野生の時代”からの行動がまだいくつか残っています。それが顕著なものも、そうでないものもいますが、ボール、枝、フリスビーなど投げるものを追いかけたくてたまらない、というのは一般的に見られる犬の習性でしょう。

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投げたものを取りに行く遊びに取り憑かれる

投げたものを取りに行く遊びを楽しいと感じる犬もいますが、中には取り憑かれたようになる犬もいます。ボールや枝を投げてもらえるまで吠えつづけ、不安になり、必死になってしまうのです。これは犬の個性によりますし、また飼い主であるあなたのコントロール不足にもよるでしょう。

また、毎日どのくらいのエクササイズをしているかも関係してきます。日中、誰も家にいないので10時間程度眠り続けることができる犬を散歩に連れて行けば、元気が有り余って何時間もボールを追いかけるというのは想像できるでしょう。

不安感ゼロ!投げたものを取りに行く遊びを教える方法

投げたものを取りに行く遊びを教える際、愛犬の犬種が何かも大きなポイントとなるでしょう。 ゴールデン・レトリーバー、ポインター、コッカースパニエル、ラブラドールなどは比較的楽に習得できるでしょう。一方で、ジャーマンシェパード、ボクサー、ロットウェイラーなどは、この遊びをつまらないと捉えてしまうかもしれませんね。

ボールとラブラドール 投げたものを取りに行く遊び  犬 教える

犬に投げたものを取りに行く遊びを教えるには、飼い主であるあなたの忍耐と時間が必要です。教えるあなた自身が穏やかであること、忍耐強く繰り返し教えることで愛犬も習得しやすくなるでしょう。

1. 飼い主がルールを作る

まず最初に、このゲームの始めから終わりまで主体となるのはあなただということを忘れないでください。投げるものをボールだと仮定します。ボールを投げるのは、犬がくつろいでいる時、またはぐるぐる回っているとき、と決めます。吠えたり懇願するような鳴き声を出す、ジャンプするなどの行動をとり、ボールを投げることを急かしても投げてはいけません。落ち着くまで待ってからボールを投げることを徹底しましょう。

2. 遊ぶのは犬の心が落ち着いている時だけ

不安感と楽しさは混同しやすいため、遊ぶのは犬の心が落ち着いている時だけにする、というのはとても大切です。あなたの命令には従うことを教えましょう。ボールを投げる前に「おすわり!」と言ったら、犬は座らなくてはいけないのです!

”タダでできるものはない”ことを忘れてはいけません。遊びたいのなら飼い主が望むことをしなくてはいけないのです(吠えない、おすわりする、など)。愛犬とアイコンタクトをとりましょう。アイコンタクトが取れるまでゲームをスタートさせてはいけません。

3. 取りに行ったらちゃんと戻ってこさせる

これは一番難しい部分かもしれませんね。特にものを隠すのが好きな犬の場合は難しいでしょう。何度も繰り返して遊ぶには、ボールを持って帰ってこなくてはいけないということを教えましょう。ボールを持って帰ってきたらご褒美をあげる飼い主もいます。ご褒美のおやつなどを持っていない場合は、たくさん褒めてあげる、ハグする、撫でるなど褒めてあげても構わないでしょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。