知ってました?犬についての間違った思い込み10選
犬は”黒と白しか判別できない”など、犬についての間違った思い込みを持っている人は多いでしょう。言い伝えのような全く根拠のないものもあれば、一部事実を含んだものもあります。
犬を飼うにあたって正しい情報を身につけたいなら、一番良いのは信頼できる獣医師に相談することです。今日はすぐに獣医師のところへ行けないという方や、犬を飼っていないけれど気になるという方のために、よくある思い込みの中から10項目選んでご紹介します。
犬についての間違った思い込み10選
黒と白しか判別できない
黒と白しか判別できないと考える人は多いようですが、実際はそれ以上の色を見ることができるのです。確かに分類できない色は多いのですが、赤、青、黄色などは分かるようです。
人間の1年は犬の7年に相当する
犬の時間を人間の時間に概算するというのは簡単なことではありません。厳密な式は犬種によって異なります。
犬の「人間なら…歳」というのは、その犬の種類、大きさ、発達によるので、愛犬の年齢について知りたい方は、インターネットなどで検索すればおおまかな計算をすることはできるでしょう。しかし、それが必ずしも正しいとは言えません。
骨を食べると歯が強くなる
犬に骨を与えると良い、と考える人は多いのではないでしょうか。これは、骨が犬の歯を鋭くし、磨いてくれると信じられているからです。
ですが、実際のところ、骨は犬の健康に悪いものとなる場合があります。もし噛んでいる時に骨が割れ、それ飲み込んでしまったらとても危険です。体に深刻なダメージを与える恐れがあります。舌を切る、喉を詰まらせる、腸に穴が開いてしまうことさえ起こりうるのです。
犬が草を食べると胃の洗浄に役立つ
犬がむしゃむしゃと草を食べている姿を目にしたことがある人は多いでしょう。ですが、食べさせておいてはいけません。犬は草を消化することができません。結果として、嘔吐や腸粘膜の炎症を引き起こしてしまうのです。
中には敢えて草を食べて嘔吐し、胃の痛みを解消する犬もいますが、これも良い方法とは言えません。胃のトラブルがあるなら、獣医師に診てもらい治療してもらいましょう。
お尻を地面に擦りつけていたら寄生虫がいる証拠
確かに寄生虫は肛門のかゆみを引き起こしますが、犬がお尻を引きずっていることが必ずしも寄生虫と結びつくわけではありません。排便後、肛門のまわりについてしまった便が乾燥してかゆみを引き起こしているのかもしれません。そのために草や地面にお尻をこすりつけている場合があります。
血統付きの犬の方が健康である
これはよく言われていることかもしれませんが、その証拠はありません。血統がついていようが雑種であろうが、犬の健康は様々な要因が関係します。ですが、他よりも特定の病気にかかりやすいという犬種はあります。
他の犬種よりも攻撃的な犬種がある
確かに、犬種によっては他の種類よりも個性の強いタイプがあるでしょう。ですが、犬の個性はその犬自身が幼い頃に受けたしつけに関係します。例えば、ピットブルは攻撃的な犬だと考えられていますが、それは他の犬と戦うように育てられためです。時には子犬の頃に虐待を受けたために攻撃的となるのです。
攻撃的な犬に関する思い込みとして、攻撃的な犬は噛むと顎が閉じてしまって離さないという説もあります。これは真実とは言い難いでしょう。犬の大きさや犬種、特徴によるのです。
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犬は傷を舐めて治すことができる
傷を舐めるのは痛みがあるからです。痛みや痒みを和らげようとしているのもしれません。だから自分で傷口を舐めるのです。ですが、舐めているからといって回復を促進しているというわけではないでしょう。
犬の口にはたくさんの細菌が含まれており、感染の可能性を秘めています。それだけでなく、舐めることで傷口の乾燥を妨げてしまっているので、どちらかといえば傷の治りが遅くなるでしょう。つまり、できるなら舐めさせないようにする方が良いでしょう。
犬の避妊手術は一度出産させてから行うべきだ
多くの専門家は、メス犬の避妊手術をするにあたり、一度出産させるのを待つ必要はないと考えています。動物にとっての生殖は、感情的なものというより本能的なものです。出産しなければ鬱状態になることはありません。
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犬は抱きしめられるのが好き
実際のところ、犬は抱きしめられると脅されているように感じることが多いそうです。愛情を示したいときは、ぎゅっと強く抱きしめるよりも優しく撫でてやりましょう。その方が喜びますよ。
結論として
犬に関しては本当に多くの思い込みがあります。だからこそ、周りの言うことや不確かな情報に流されず、真実を知っておくことが大切なのです。正しい情報を知っていれば、愛犬にとって良い選択をすることができるでしょう。もし、あれ?と思うことがあれば、信頼できる獣医に相談することをお勧めします。
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