犬の散歩に適したリードとは?

愛犬の散歩はとても大切です。そして、首輪を繋ぐリードには少し余裕があるようにしておかないと、犬の体を傷つけたり、その他の問題の原因となってしまいます。
犬の散歩に適したリードとは?

最後の更新: 05 3月, 2019

現在では条例などによって犬の散歩中はリードを付けなければいけません。リードやリーシュは犬を飼い主の近くに留めておくだけでなく、 犬と飼い主のコミュニケーションの手段でもあります。愛犬に適したリードがどのようなものかを知って、より快適に散歩を楽しみましょう。

リードの種類について

市販のリードにはさまざまなタイプがありますが、それらすべての品質が良いわけではありません。中には付け心地が良くなかったり、強く引っ張りすぎる構造のせいで犬の体を傷つける可能性のあるものもあります。リードは犬をコントロールできれば何でもよいわけではありません。首輪よりもハーネスを優先的に使い、重かったり締め付けるような首輪を避けましょう。

リードの正しい使い方

リードを通じて犬はたくさんの情報を受け取ります。 飼い主がリラックスしているか、緊張しているか、怖がっているのかなどなど、多くの場合これは無意識ですが犬は散歩のとき常にこうした情報を感じ取っているのです。

もしあなたがリードを強く引っ張れば、愛犬は何か危険が迫っていて飼い主が警戒しているのだと思うでしょう。逆にリードが緩んで垂れ下がっていれば、犬はリラックスできます。リードが張られるということは犬にとってストレスや危険が迫っていることを意味し、興奮や恐れといった反応につながります。

リードが首に取り付けるタイプだったり、ハーネスであっても形状によっては犬の体を傷つけてしまうことがあります。そうすれば散歩は苦痛になってしまうでしょう。リードがきつく張っていると犬にとって不快なだけでなく、健康に害があることもあります。愛犬の心身の健康のためにリードの長さには常に余裕をもたせておかなければなりません。

犬にあったリード

さらに、愛犬がリードを引っ張らないように教えておくことも大切です。ただし、飼い主が引っ張ってしまわないことも同じくらい重要です。 散歩をしている間どの方向にも、特に飼い主の方に向かってリードを引っ張るようなことは厳禁です。でなければ愛犬の体を傷つけ、心理的にもストレスを与えることになってしまいます。

伸ばせるリード

延長可能なタイプのリードは犬が長さの範囲内で自由に動き回ることができるように作られていますが、一定の長さに達すると手元のプラスチックコンテナが伸びたリードを急激に巻き取ります。このタイプはピンと張った状態になるように作られていて、犬の体を傷つけることがあります。このようなリードの使用を避けた方がよい理由は他にもたくさんあります。

  • 犬は常にリードの張りを感じ取っています。
  • 飼い主がブレーキをかけたり、リードが伸びきると強い力で引っ張ってしまいます。
  • 犬にはどのくらいの距離が限界なのかわかりません。
  • 持ち手のコンテナが地面に落ちると、大きな音を立てて犬を怯えさせます。愛犬が逃げ出してしまうかもしれません。
  • これらのリードには摩擦によって発熱する危険な素材が使われています。犬同士が遊んでいてリードが絡んでしまうと事故につながります。
愛犬の散歩 犬の散歩 リード

ラッソー(Lasso)

ラッソーとは片方の端にリングの付いたロープ製のリードです。このリングによって犬の首に巻いたときに輪の大きさを調節できるようになっています。このタイプのリードは一部の首輪と同じで、犬が引っ張ったときに輪が締まって首を締め付けてしまいます。

当然ですが、このような構造のものはリードとして最適とはいえません。毎日の散歩で愛犬に苦痛を与えるようなことがないようにしなければなりません。同様に、可変式の首輪も避けるべきです。ハーネスを利用したほうがよいでしょう。

長さのある普通のリード

昔ながらの長いリードです。片方の端にはハーネスに引っ掛けるための金具が付いており、反対側にはうまく手に引っかかるように持ち手が付いています。素材にはさまざまなものがありますが、組みひものものやナイロン製、革ひも、色の付いた布製のものなどが挙げられます。

このようなリードは多くの種類が市販されています。ごく安価なものから、皮革のような高価な素材で作られた高級品までさまざまですが、選ぶときには鎖のものは避けるようにしましょう。非常に重く、人にとっても犬にとっても使い心地が良くありません。

愛犬に最適なリードは?

一番良いのは間違いなく普通のリードで、最低でも1メートル50センチほどあるのがよいでしょう。このタイプのものは犬にリードを引っ張らずに歩くことを教えつつ、リードを緩めたまま散歩をすることができます。

また、上記程度の長さがあってはじめて、犬はリードを引っ張ることなく自由に歩き回ることができます。ひもが長いほうが快適に散歩ができるというのは妙に思えるかもしれませんが、余裕があった方がリードの引っ張り合いをせずに散歩ができるのです。

法律と条例によってリードを付けることが定められているので、快適に散歩ができるようなものを選びましょう。リードは飼い主と犬とのコミュニケーション手段である反面、犬の体を傷つけることもあります。ですから愛犬にはかならずリードを引っ張らずに歩くように教えておきましょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。