犬のソーシャルスキル:人間とのコミュニケーション

20 12月, 2019
犬はソーシャルスキルを活用して人間の使う多くの単語の意味を理解します。また、人間からの情報を受信するだけでなく、人間に情報を伝えるのにも役立ちます。

とても複雑な犬の知能は人間の幼少期の知能発達に似ています。そして犬のソーシャルスキルとそれを向上させる方法を示す認知研究は数多く存在しているのです。

犬のソーシャルスキル:人間とのコミュニケーション

犬の知能に関する研究の中でも最も興味深い実験の一つといわれているのが「ブライアン・ヘインと犬のオレオの実験」です。

ヘインは、彼の犬であるオレオの社会的な知能の発達を示す実験を行いました。これは、犬がコミュニケーションに使うシグナルを理解するとき、犬の信じられないほどの社会的知性を示す実験でした。

犬は通信に使用される信号を理解できるため、犬種の中にはとてもトレーニングが容易な種類もいくつか存在します。しかし、お互いにコミュニケーションを取るためには、犬はどうやって同じシグナルを使うのでしょうか?

この実験では、バスケットの中に何らかの「オブジェクト」を隠します。空のバスケットも二つ用意します。その後、別の人がバスケットの前に立ち、オレオが何らかのサインを送るかを確認します。

他の犬でも同じことが起こりました。これは犬の持つソーシャルスキルには、個人差のある変数があることを示しています。

犬には多くの個々の変数があり、飼い主から情報を受け取ることができるだけでなく、意図的に情報を送信することもできるのです。

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犬 ソーシャルスキル 強化する方法 マッピング

迅速なマッピング

「迅速なマッピング」は、犬が持つソーシャルスキルの中でも最も興味深いものの一つです。

人間は早い時期に言葉の意味を学び、言語を学ぶ能力は1歳から1歳半の間に増加します。

人間は3日ごとに平均1単語を学習することができ、10歳の時点では、人間は1日平均12語を学習します。このように迅速なマッピングにより、人間は推論を使用して単語の意味を理解します。

学習と記憶を活用するこの能力は、繰り返しや練習をほとんど必要としません。

1980年代には、霊長類に人間の言語の話し方を教える多くの研究が行われ、何百もの単語をいくつかの動物に教えました。

しかしこれは、迅速なマッピングを通してではありませんでした。犬のリコは、マックスプランク研究所で迅速なマッピングを通じてこれを行った初めての動物でした。

リコの飼い主は、物に名前をつけてそれを指さすだけで、リコが200語を学んだと主張して研究所に連絡をとりました。

リコがこの迅速なマッピングを使用したことを示すために、リコが名前を知っている彼のおもちゃのいくつかは、新しい名前が付けられた新しい物と混ざっていました。

数週間後、リコは指定された物のレプリカ、写真、または画像を見てそれを認識できました。

犬 ソーシャルスキル を強化する方法 識別能力

この研究は現在も続けられており、さまざまな犬種が最大1,000語を学習することが可能だといわれており、今回ご紹介したオレオとリコに、他の犬と異なる能力があったわけではないでしょう。

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排他原理

犬が排除原理を実行する能力を持っているかどうかを調べるために、別の実験が行われました。これは、犬が「食べ物がないこと」と、反対側にあることを認知しなくてはいけません。

この実験では、犬が見ることができることとそうでないものについての推論ができることが証明されています。

不透明な壁と透明な壁の後ろにボールを置いて、犬にボールを持ってくるように支持します。壁が遮る場合は、犬は目に見える方のボールを持ち帰る傾向があります。両方のボールが見える場合は、どちらかをランダムに選ぶでしょう。

もう一つの興味深い例は、ジョセフ・トペルが訓練したフィリップという犬です。

ジョセフは「私がしたようにしなさい」という新しいコマンドでフィリップを訓練し、フィリップは実行できるようになりました。犬のソーシャルスキルは、このタイプの実験を通じて強化されていったのです。

犬が持つソーシャルスキルは私たちが考えるよりもはるかに高く、犬の認知能力の一部は鯨や類人猿よりもはるかに優れていると考えられています。