犬だって嫉妬でヤキモチを焼く:予防と対策

人間だけでなく、動物にも感情はあります。そして、ペットだって新しい家族が家にやってくればヤキモチを焼くのです。
犬だって嫉妬でヤキモチを焼く:予防と対策

最後の更新: 12 6月, 2018

人間と同様、動物にも感情があるためペットも嫉妬します。ペット同士での嫉妬、家にやってくるお客さんに対しての嫉妬、新しく家にやってきた赤ちゃんに対しての嫉妬など、さまざまな状況が考えられます。今回はそんな犬のヤキモチの予防と対策をご紹介していきます。

ペットのヤキモチの原因

実際に犬が嫉妬するかどうかは、その状況になってみないと分かりません。一般的に、ペットは同じ空間に誰かがいることに慣れてはいますが、時に嫉妬してしまうこともあります。

例えば小型犬は縄張り意識が強く、飼い主や物に対して独占欲を持ちやすいことをご存知でしたか?どんな「侵入者」も脅威として捉えてしまうのです。一方で、大型犬は社交的で仲間意識が強い傾向にあります。

だからといって、ゴールデンレトリバーやボクサーならばヤキモチを焼かないというわけではありません。その犬が受けてきたしつけが行動に大きく影響します。家族の注目と愛情を独占して育ってきた犬であれば、人間の赤ちゃんが突如家にやってくれば立場が変わり、不安でいっぱいになることでしょう。

犬の嫉妬

また、新しいペットを家に迎え入れても同じことが起きると考えられます。新しいペットのせいで今まで独占していた注目と愛情を奪われたと感じるのです。このような状況では、どちらが注目と愛情にふさわしいかを決めるための犬同士の更なる競争が予想されます。

ペット同士の嫉妬を避けるには

動物は話すことはできなくても、気持ちを伝えることはできます。行動の変化という形で嫉妬心を感じ取れるはずです。苛立ち、無関心、不安、悲しみ、独占的態度などが見られるかもしれません。また、おもちゃや寝床を壊す、禁止された場所でおしっこをする、脅威を感じている対象物を攻撃するなどの行動も見られるかもしれません。犬が他の動物に対して嫉妬しないようにできることをご紹介します。

1.犬と一緒の時間を過ごす

最近赤ちゃんが生まれたのであれば、犬に時間を割くのは(赤ちゃん以外もですが)徐々に大変になってきます。しかし、数分でもいいので犬と一緒に遊ぶ時間を作ってあげましょう。遊ぶ時間がなかったとしても、あなたの注目と愛情を独り占めにできる時間を作ってあげましょう。

例えば、寝る前にソファーに横になり、犬をひざや足元に座らせてあげます。犬が遊べる棒やボールがあればなお良しですが、一番大切なのは犬が大切にされていると感じることです。

2.新しい家族を犬に紹介する

新しいペットや赤ちゃんが家にやってきた時、きちんと犬にも紹介することは重要です。対面し、一緒にいる時間を作ってあげることでお互いへの理解が深まることでしょう。

新しい犬や猫が家にやってきたことで嫉妬は起こるため、各自の居場所や専用のおもちゃなどを必ず与えるようにしましょう。寝床、フードボウル、おもちゃ、リードなど、全て2セット用意します。いずれ1つの物をシェアするようになる時が来ますが、それまでは問題を避けるためにも2セット用意しておくことをおすすめします。

3.毅然とした態度で接する

ペットが嫉妬したからといって、飼い主のあなたが気を悩ます必要はありません。嫉妬心は発達上正常であり、解決策もあるからです。犬が必要とする注目と愛情を注げていないのであれば、犬はそれを感じ取り「構って」と訴えかけてくるでしょう。

犬の嫉妬 予防

しかし、犬が悲しんでいるからといって何でも許してはいけません。 逆に、犬はいつものようにあなたの指示に従う必要があります。こうすることによって犬は飼い主のあなたが「ボス」であることを認識するのです。

4.直接闘争は避ける

愛犬の縄張り意識が強い場合は、必然的に嫉妬心が生まれるので新しいペットを家に迎え入れるのは避けた方がいいでしょう。(同じ性別の場合は違います。)愛犬も新しくやってきたペットもあなたの目には同じように映るべきであり、そのことが犬にもしっかりと伝わることが重要です。 ただし、不妊手術を行うことで不必要なトラブルを軽減することはできます。

最後に、今までと全く同じように犬と接してください。犬はどんなに些細な変化も感じ取るからです。愛犬も新しくやってきたペットもあなたの目には同じように映るべきであり、そのことが犬にもしっかりと伝わる必要があります。 1匹におもちゃを与えたら、もう1匹にもおもちゃを与えてください。1匹を散歩に連れていったら、もう1匹も一緒に行くか、時間をずらして連れて行きましょう。1匹と遊んだら、もう1匹も一緒に遊びましょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。