猫にも首輪をつけた方が良いの?

猫は「習慣」が好きな動物で、同じルーティンを回すことにこだわります。猫にとって首輪は何か新しいものですので、いきなりつけずにゆっくり時間をかけて「新たな習慣」にしていきましょう。
猫にも首輪をつけた方が良いの?

最後の更新: 04 2月, 2019

猫に首輪をつけても良いのでしょうか?これは猫の飼い主さんだけでなく、専門家の中でも意見が分かれる問題です。ということで、今日の記事では猫に首輪をつけるメリットとデメリットの両方をご紹介します。

猫の首輪:使うタイミング

最近は猫の首輪についているセンサーを感知すると自動で開くドアもあります。これは「スマートドア」なんて呼ばれたりもして、猫は何も特別なことをせず家に出入りすることができます。

このようなケースでは首輪も良いものだと思いませんか。ネコちゃんに自由を与えることができますし、これであなたがいなくても、猫は好きに外に行って遊ぶことができるようになります。

ちなみにスマートドアじゃなくても、キャットドアでも愛猫に自由を与えることはできます。しかし、少しだけセキュリティー面に心配が残りますよね。

また首輪のもう一つのメリットは身分証明書になるということです。最近ではペットにマイクロチップを埋め込むアイデアも出てきましたが、専用の磁気リーダーが無いと身分を証明することさえできませんし、あまり普及もしていません。

猫が外に出て行って迷い、それを見つけた人が首輪についている電話番号を見て、飼い主さんに連絡する..のがやはりまだ一般的なやり方ではないでしょうか。マイクロチップほどアテになるわけではありませんが確実ですよね。

首輪に慣れさせる

猫は「習慣」が好きな動物で、同じルーティンを回す事にこだわります。猫にとって首輪は何か新しいものですので、いきなりつけずに、ゆっくり時間をかけて「新たな習慣」にしていきましょう

動物によって適応スピードは異なりますし、特に猫は自分が嫌がる事は絶対にやりません。という事で、辛抱強く、そして猫の気持ちを尊重しながら慣れていってもらいましょう。

一番簡単なやり方は、生後1ヶ月ぐらいの時から首輪をつけてみることです。若い頃は、新しいものに比較的オープンですから、きっとすんなり学習してくれるでしょう。それでも絶対に暴力などを使ってまで無理に慣れさせようとしてはいけません。

 

猫の首輪はノミ対策になる?

実はノミ対策に有効的とされる首輪もあるのです。しかし、これは専門家でも意見が分かれるところで、体全体を殺虫剤を撒かずしてノミを駆逐する事はできないと考える人もいます。つまり首輪は有効的じゃないという意見です。

掻きむしる猫

しかし殺虫剤には逆にアレルギー反応や皮膚炎、脱毛、深刻な場合は成分が体内にも入り込み嘔吐や下痢に繋がる恐れもあります。

ちなみに駆虫の際に確実な方法としては 局所的に塗布できる薬がオススメです

どんな首輪を買ってあげたら良いか?

猫ちゃんには出来るだけ質の良い首輪を買ってあげましょう。その為には、首輪の材料や構造をしっかり確認する必要があります。

特に素材はとても大切で、ともすればアレルギー反応を起こしたり傷になってしまいかねません。アレルギーを起こしにくい低刺激性で質の高い材料を用いた首輪が理想的と言えるでしょう。

さらに安全性という点からは、柔軟に伸び縮みするタイプの首輪を選んだ方が良いでしょう。柔軟性があれば、首輪を取り外しする際に愛猫を傷つける心配もなくなりますし、緊急時には自分自身で首輪から抜けだけせるかもしれません。

猫の首輪:ベルの危険性

猫にとって首輪は慣れてしまえば案外心地の良いものになり得ます。しかし、そこにベルがついていたら別です。動くたびに音がなってしまいますので、ストレスや緊張の原因となってしまうのです。

ベルのついた  首輪 猫

また、常にベルの音に晒されることになりますので、聴覚に支障をきたす恐れがあるという研究結果もあります。これはまだ証明されてはいませんが、猫は聴覚に優れた動物ですのでこのようなリスクがあってもおかしくはありません。という事で、ベルをつけるのは避けておいた方が賢明でしょう。

一方、ベルは鳥や他の小動物に猫が来たことを知らせるので、自分の愛猫が他の命を奪わないようにする為に必要だ、と考える飼い主さんもいらっしゃいます。しかし、これもまだ本当に効果的かどうかはわかっていません。

というのも、ベルをつけていたらつけていたで、猫は獲物を狩る為にベルを鳴らさないような方法を生み出していくかもしれません。また何とかベルを取り外そうともがいて、自分を傷つけてしまうリスクもあるのです。

ネコにピッタリな首輪選び際には、もちろん見た目もとても大切ですが、それだけでは不十分です。ペットの幸せを最優先に考えて、選んでいきましょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。