比較心理学と動物行動学の違いについて見てみよう!

19 2月, 2020
比較心理学と動物行動学は、動物の行動を科学的かつ正確な方法で研究する学問のことです。

行動は他の生物学的特徴と同様に測定することができます。そして、比較心理学と動物行動学は行動を測定する方法でもあるのです。

比較心理学とは?

比較心理学は動物の行動の類似点と相違点を研究します。特に、学習を通じてあらゆる問題を解決することに焦点を当てています。

動物行動学とは?

動物行動学は動物の行動の科学的研究です。動物行動学では行動という言葉を、動物が環境及び神経系に関連して起こす一連の観察可能な活動として定義しています。

動物行動研究の歴史

動物の行動に関する初期の研究は書面による記述であり、アリストテレスの研究書である動物誌に初期の例を見つけることができます。

中世時代には極めて詳細な情報がこのような研究書に書かれ始めますが、描かれていたイラストは実物とは異なりました。また、人々は伝説や民話の延長線上で動物について語っていたため、説明文には魔法の用語などが用いられていたのでした。

その後、17世紀以降、鳥のさえずりや巣の作り方など、より精巧な研究書が登場します。

19世紀には、ラマルクとダーウィンの理論を基に、進化の概念は動物行動の説明の鍵となりました。多くの科学者が動物の知能について主張するようになり、行動実験も実施し始めました。

研究室での観察 比較心理学 動物行動学 

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20世紀になると実験的研究は2つの学派に分かれます。

  • 行動主義、またはアメリカ学派。この学派は、実験室などの人工的な環境で動物が学習を通しどのように問題解決を行うかを研究しています。これは後に正の強化と負の強化に関連する理論を生み出します。
  • 生得論、または生得主義生得論では、自然環境における動物の行動に焦点を当てています。生物学者オスカル・ハインロートは、今日の動物行動学の定義を初めて使用した重要な人物です。

動物行動学では行動をどのように勉強する?

研究者は、科学者としてデータを測定し分析することで結論を導き出す必要があります。動物行動学では、行動はハインロートの4つの主要な基準で分析されます。

  • 動物は自然環境で観察されるべきである
  • 他の観察者からの干渉があってはならない
  • 行動特性は、パターンと呼ばれる個別の単位に分類する必要がある
  • これらのパターンは、観察、定量化、差別化することが可能でなければならない
望遠鏡で観察する男性 比較心理学 動物行動学 

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また、各行動特性には、動物の発達、進化、機能、および生物学に関連する説明もあります。動物学者ティンバーゲンは、次の領域を示しました。

  • 発達(個体発生):ある行動が発達過程のどの段階で習得されていくか
  • 機構(至近要因):行動特性を可能にするニューロン機構、形態学的機構、生理学的機構を含む
  • 系統発生:行動特性がどのように進化を遂げたか
  • 機能(適応):自然淘汰によりなぜその行動が選択的に残ったか

比較心理学と動物行動学の違い

歴史的に比較心理学と動物行動学は関連しており、その区別は明確ではありませんが、いくつかの微妙な差異があります。

  • 動物行動学はヨーロッパで生まれましたが、比較心理学は米国で発達しました
  • 比較心理学は心理学の一つですが、動物行動学は動物学により近いと考えられています
  • 動物行動学は種の本能的で自然な行動をより重視し、比較心理学は学習と行動理論の発達に焦点を当てています
  • 比較心理学では研究室での研究やあらゆる不確定要素への反応に焦点を当てています。一方で、動物行動学は観察者の干渉がない状態での観察を重要視します。

ただし、どちらも本質的には行動特性が発生する方法とその理由を理解することを目的としています。

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    Bogotá, Colombia.