【万全の対策を】ペットのインフルエンザ感染を予防するには?

ペットがインフルエンザにかかることは珍しくありません。これはあまりリスクの高い病気ではありませんが、感染を避けるための手段をとる価値はあります。
【万全の対策を】ペットのインフルエンザ感染を予防するには?

最後の更新: 13 9月, 2020

多くの動物がインフルエンザにかかってしまうことはよく知られていると思います。このウイルスは様々な種類の動物に見られ、くしゃみや呼吸困難、体全体の虚弱、熱など様々な症状をもたらします。ペットがインフルエンザに感染しないようにするために、なんらかの対策をとれていますか?ご自身のペットが感染してしまうという事態になった場合、どうすべきかなのでしょうか?今日は、このことに関して詳しくお話しします。

ペット インフルエンザ

インフルエンザとは?

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスA型あるいはB型によって引き起こされる伝染病で、これらのウイルスはオルソミキソウイルス科に属するRNAウイルスです。

B型のウイルスは人間にしか感染しませんが、A型は様々な種に感染し、人間にはほとんどうつりません。おそらく鳥インフルエンザや豚インフルエンザなどの例は耳にしたことがあるでしょう。これらは人畜共通ウイルスなので、動物から人間に感染することもありえるということです。

ご自身のペットがインフルエンザに感染したとしても、パニックになる必要はありません。ネコやイヌからインフルエンザが人間にうつるということは実質的に不可能なのです。症状は似ているものの、病気を引き起こす微生物が違うからです。

インフルエンザでペットが亡くなる割合はごくわずかですが、同じ種の動物の中での感染力は非常に高くなっています。アニマルシェルターや動物園など、たくさんの動物が閉鎖空間にいるような場所では状況はさらに悪くなる恐れがあります。

インフルエンザ ペット

予防が第一のステップ

インフルエンザの感染を防ぎ、ペットができるだけ苦しまないようにするためのアドバイスをご紹介します。

  • 第一のステップは予防です。研究によると、インフルエンザウイルスは寒く乾燥した気候の方が、安定して長生きするそうです。ですので、窓が開いた場所やすきま風の入る場所などにペットがいるような状況は絶対に避けるべきでしょう。
  • ペットがインフルエンザに感染したのではと思ったら、できるだけ早く獣医さんに連れていきましょう。すでにあげた症状の他にも、体温もカギになります。例えば、イヌの体温は約37度7分~38度8分の間です。それよりも高い場合は何か異変が起こっている可能性があるということです。
  • ペットが確実にインフルエンザに感染している場合には、他の動物から隔離するのがベストです。ウサギやげっ歯類などを飼っている場合は、別のケージに入れるのがいいでしょう。感染したペットが、他のペットにインフルエンザをうつさずに回復するのが一番ですからね。
  • 犬のような社交的な動物の場合、他の犬との接触を制限するのがいいでしょう。家に一匹以上の犬がいる場合には、犬が嘔吐した表面を必ずきれいにしなければなりません。これには、エサ入れやおもちゃ、毛布など、犬たちが共有しているものすべてを含みます。
  • 散歩中に他の犬との接触を避けるのもおすすめです。犬が多く散歩している時間は避け、他の人のペットに近づかないようにしましょう。完全に回復してから楽しく遊ばせてあげましょう。
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自分をインフルエンザから守るには?

インフルエンザは珍しいものではありませんが、似たような症状が出る病気は他にもたくさんあります。ですので、ペットを獣医さんに連れて行ったら、今度は自分の健康も守りましょう。 アメリカ疾病予防センター(CDC)では、以下のようなガイドラインが提供されています。

このような予防策を取れば、自分のペットにも他人のペットにもインフルエンザを感染させることはないでしょう。しかし、必ず医師の診断を受けるようにしてください。インフルエンザの疑いがある場合に、自分で治療しようとしてはいけません。もっと深刻な問題があっても素人ではわからないからです。疑わしい場合には獣医さんに相談しましょう。


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