犬のような行動をとる猫がいるのをご存知ですか?

落ち着いた犬と一緒に子猫を育てると、猫の犬への恐怖を克服させてあげられるだけでなく、より社交的にすることにもなるのです。
犬のような行動をとる猫がいるのをご存知ですか?

最後の更新: 15 4月, 2020

信じがたいかもしれませんが、猫の種類によっては犬のような行動をしたり、犬特有の行動パターンを見せるものもいるのです。例えば他の猫と比べて社交的だったり、飼い主と一緒に長い時間過ごすことを楽しんだりします。この社交性はボディーランゲージからもわかり、訓練を通して強化することもできます。

猫はみんな自立していて人と距離をとる生き物だという根強い考え方があります。実際、猫は犬の正反対の存在として考えられていることもよくあります。しかし、すべての猫がこのステレオタイプに当てはまるわけではないのです。ゲームをして遊んだり、呼ばれたら人のところに来たり、水で遊ぶことが大好きという猫もたくさんいます。

犬と犬のような行動をとる猫の最も似ているところは、耳の動かし方などを含む表情の作り方です。また、しっぽの動きや姿勢なども自分の気分や幸福状態を表す重要な指標になっています。

さらに、両者は聴覚と嗅覚の鋭さが特徴で、これは他の動物を認識したりコミュニケーションをとるのに重要な要素です。

犬のような行動をとる猫の種類

全ての猫が犬のような行動をとる可能性を持っていますが、遺伝的あるいは環境的な理由からその傾向が特に強い種もいるのです。

  • アビシニアン:動物習性学者によると、この種は犬の扱いに慣れている人に向いている種なのだそうです。元気で社交的な性格をしており、「取ってこい遊び」をし、飼い主のあとをついて回り、水遊びを楽しむこともよくあります。訓練すれば、リードを付けて歩けるようにもなります。
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  • ラグドール:素直で社交的な性格をしており、遊ぶのも大好きな種です。しかし最も特徴的なのは、抱き上げて撫でてあげると身を預けてリラックスすることでしょう。他の動物と一緒に家庭で飼うのにもとても向いています。
  • ターキッシュアンゴラ:この猫はここで挙げている猫の中でもおそらく最も犬に似ている種でしょう。遊び好きで忠誠心が強く、社交的で、注目の的になることを好み、新しい人にあるのも楽しみます。そして泳ぐのもとても上手なのです。
  • メインクーン:これはイエネコの中でも最も大きな種の一つで、小型犬よりも大きいことも多い種です。忠誠心が強く遊び好きで、飼い主と取ってこい遊びをすることもあります。しかし知らない人には用心深くなることもあります。

猫に犬のような行動をさせるには

自然と犬のように振る舞う種もいる一方で、猫に社交的な行動を促す方法もいくつかあるのです。

  • アジリティやメモリートレーニング。犬よりも時間がかかるかもしれませんが、多くの猫は自分の名前に反応したり取ってこい遊びができるようになります。クリッカートレーニングが最も効果的で、それは特定の行動パターンと特定の音を結び付けられるようになるからです。
  • 猫の散歩。猫の中には、リードをつけての散歩に良い反応を示すものもいます。犬がいないような静かな場所に散歩に連れて行くのがいいでしょう。
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  • 犬と一緒に育てること。犬と一緒に育てられた子猫はより落ち着いて飼い主からの注目を受け入れやすくなります。犬の行動パターンを模倣するからです。また、生まれてからの数か月、人間との接触を最大限行うことでも、後により社交的になります。

しかし、それぞれの種の限界を知っておくことが重要です。トイレトレーニングや覚えられる芸の数などについて、猫に犬と全く同じことを期待してはいけません。

自分のライフスタイルに合っている猫を理解することが猫の幸福にとっても欠かせないことです。また、ペットの性格は日々の環境の反映であるということに気づくことも大切です。


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